Courier Mail 2011年3月19日
「Species die out at rapid rate」
Fact file
感想・要約 AKANE SHOJI
この新聞記事はAJWCEFウェブサイト
(http://www.ajwcef.org/top_japan.htm)内
「オーストラリア&日本 野生動物ニュース」のページにてご覧になれます。
調査ファイル
現在の種の絶滅率は、想定された自然的な絶滅率よりも10~100倍高い。
世界中には30ヶ所以上のホットスポットがあって、その中にはオーストラリアにある2ヶ所も含まれており、500万におよぶ種がこの1世紀で失われるかもしれないと予想されている。
最新版のIUCNレッドリストでは、知られている全ての哺乳類の21%、両生類の30%、鳥類の12%、爬虫類の28%、淡水魚の37%、植物の70%、そしてこれまで同定された無脊椎動物の35%が脅威に曝されている。レッドリストによると地球上の6285種の両棲類のうち1895種が絶滅の危機にあり、このことから両棲類は最も危機に瀕した種のグループとなっている。これらのうち、39種は絶滅種、484種は近絶滅種、754種は絶滅危惧種、675種は危急種に分類されている。
オーストラリアでは既に世界で最悪の哺乳類絶滅率をほこっている。過去200年での世界規模の哺乳類絶滅のうち、ほぼ40%はオーストラリアで起こっている。
1667種がオーストラリア政府の法令で絶滅危惧種として載せられている。更に103種が絶滅種として記録されている。
クイーンズランドでは、287種の動物が絶滅危惧種、危急種、もしくは近危急種に分類されている。
オーストラリアで最も古い公式の保護共同体として知られているものは、1901年に設立されたBirds Australiaであった。
記事を読んで……
今回の記事は絶滅危惧種シリーズの3段目ということで、具体的な数値データが書かれていました。これらの数値は分かっている範囲のものであるため、本当は私たちの知らないところでもっともっと多くの種が失われているのでしょう。生物の絶滅は、その生物自体が乱獲されたというケースとともに、開発や外来種の侵入など環境の変化によるものも多いように思われます。生物の保護について他のブログ記事でも言われているように、その一種類の種を保護・繁殖して野に放てばよいというわけではありません。一つの種が生きていくためには、多様性をもつ豊かな環境が必要となります。
この環境に関して、今回の記事ではホットスポットについての話が出て来ました。ですので、今回はホットスポット(生物多様性ホットスポット)について調べ、考えてみることにしました。
生物多様性ホットスポットとは「地球規模での生物多様性の価値が高いにもかかわらず、破壊の危機に瀕している地域」のことをいいます。これは、1988年にイギリスの生物学者Norman Myers博士が提案したものです。環境国際NGOの定義によると、具体的には「その地域の固有維管束植物種が1500種以上」かつ「原生の生態系を既に70%以上喪失している」という二つの基準を満たすものとされています。このように、ホットスポットとは固有種が多く生物の多様性に富んでいるというプラス面と、多くの種が失われているというマイナス面の両方を抱えているということが分かります。
世界には30以上のホットスポットがあると記事に書いてありましたが。その中には日本やオーストラリアの南西部も含まれています。日本は固有植物種数1950種、残された原生生態系比率20パーセント。湿潤な亜熱帯から寒帯まで変化に富んだ気候帯と生態系を有しているのが特徴で、約4分の1の脊椎動物が固有種であり、絶滅危惧種であるノグチゲラや、ニホンザルなどが有名です。また、オーストラリア南西部は固有植物数2948種原生生態系比率30パーセント。高・低木林、荒れ地などでは植物や爬虫類に高い固有性がみられます。フクロアリクイ、フクロミツスイ、ユーカリインコなどの固有脊椎動物も生息していますが、この地では主に、多くの肥料を使用する農地拡大による生息地の減少やキツネ・ネコなどの外来種の影響によって動物相が危機に陥っています。
では、このようなホットスポットの意義とは何でしょうか。私はそこには実質的な意義と、意識的な意義の2点があると思います。ホットスポットの分布図をみると、固有種や多様性に富んだ地域は局所的に存在していることが分かります。ホットスポットを定めることで、むやみやたらに行うよりも、より効果的に環境を保護し、絶滅危機にある生物の保護ができるように思えます。また、ホットスポットを定めるということは人々の意識をかえることにつながるようにも思います。生物や環境の保護はその地域の人々やその他大勢の人の意識も重要な要素になると考えるからです。ホットスポットのみを保護対象とすべきというわけではありませんが、生物の保護の指標となったり、その環境の大切さや重要性に意識を向かせるということは地球全体の生物環境保護に貢献しているのではないかと感じます。
レッドリストもホットスポットの特定も、その危機的状況が明らかになったというだけで、すぐに法的な保護下に置かれるわけではありません。しかしどちらも危機にさらされている世界の野生動物の現状を知る手がかりとなるものです。個々の種でとらえたレッドリスト、環境という広い枠組みでとらえたホットスポット、その両方を用いることでより現状にみあった保護につながるのではないでしょうか。
生物多様性におけるホットスポットという用語は1988年以降科学雑誌などでも使われることが多くなっているそうです。生物多様性ホットスポット、一般の中でも、もっともっと広まっていくといいですね。
参考文献
「Conservation International」(2012/04/22)
http://www.conservation.org/where/priority_areas/hotspots/Pages/hotspots_main.aspx
(財)日本自然保護協会編 (2008)『生態学からみた自然保護とその地域の多様性保全』
講談社 p.200〜213
「WWF Webサイト」(2021/04/22)
http://www.wwf.or.jp/activities/wildlife/cat1014/cat1085/
絶滅危惧種シリーズ3 急速に消えゆく種たち
絶滅危惧種シリーズ2 急速に消えゆく種たち
Courier Mail 2011年3月19日
「Species die out at rapid rate」
Southern cassowary
要約&感想 KAZUKI FUJII
『この新聞記事はAJWCEFウェブサイト(http://www.ajwcef.org/top_japan.htm)内
「オーストラリア&日本 野生動物ニュース」のページにてご覧になれます。』
要約
サザン・カソワリSouthern cassowary (南ヒクイドリ)
絶滅の危惧される南ヒクイドリは素晴らしい生物である。
“我々の想像力を引きつける動物だ。”とCSIRO(オーストラリア連邦科学工業研究機構)の主任研究者のデビット・ウェスコット博士は言う。
“オーストラリア、そして世界中の人々が湿潤熱帯地方について考えるとき、最初に脳裏に浮かぶことの一つはカソワリであろう。なぜならカソワリはまさに風変りだからだ。”
その鳥は大きく、飛べず、色鮮やかで人を殺しうるが、ウェスコット氏が言うには、我々の森のなかで重要な役割を果たしているのだ。
“彼らは森の中で果物を撒き散らすのに、他の動物ではできない方法で、独特の役割を果たす。彼らはこの地域に住む原住の人々にとって文化的な意義があり、また進化の歴史においても独自な一面を象徴する。”
これらが、保護する価値を示す理由である。しかし、カソワリは絶滅に瀕しているのだ。WWFによれば、クイーンズランド州北端の熱帯雨林においても1000羽ほどしかいないだろうとのことだ。
生息地の消失と車や、豚、犬、狩猟、病気などによる死亡によって、ヒクイドリは生存の危機に瀕している。にもかかわらず、ヒクイドリの生息数を監視する調査はほとんど行われてこなかったとウェスコット氏は話す。
“調査を行う、技術も方法も存在しなかった。”と彼は言う。“今では、我々は技術も方法もあるが、それらを大規模な調査に適用する好機が今のところない。もし、そのための資金が手にはいった時には、詳細な生息数の調査が行えることを我々は願っている。”
国として、私たちはオーストラリアの歴史において独特で重要なこのような動物を保護する責任がある。ウェスコット氏は言う。
“私たちは共同体として、生物多様性を尊重することを決定し、私たちが生物多様性を尊重し、ヒクイドリのような種もその範疇に含むといったような法律があるのだから、私たちは彼らを保護していくことが要求されるのである。
感想
オーストラリアには有袋類や、単孔類をはじめ様々な動物が生息していますが、この南ヒクイドリは見た目のユニークさもさることながら、種の保全というものを考えるときに非常に重要な意味を持つ動物です。
文中でも、“彼らは森のなかの果物の分散において、他の動物ではできない方法を用いて、独特の役割を果たす。”という記述があるように、ヒクイドリの存在は熱帯雨林の植物にとって欠かせません。
なぜなら、オーストラリアの熱帯雨林に生息するいくつかの植物は、果実をヒクイドリがその種ごとを食べて、消化されることで初めて発芽することができるのです。
つまり、ヒクイドリが絶滅するということは、このようなヒクイドリに関連する植物の絶滅の危機をも引き起こします。
ヒクイドリは私たちに環境保護や種の保全が単純なものでないことを教えてくれます。
たった一つの種の存在が環境に大きく根差し、他の種との関係のなかでなりたっているために、関係を構成する何かがなくなってしまうと簡単に環境は破壊されます。
また、ただ保護するというだけでも意味がありません。ヒクイドリだけを保護してもヒクイドリが住める環境がなければ意味をなさないのです。
ヒクイドリの減少の原因は車に引かれることや犬に襲われるなどの人為的なものも原因となっており、これはコアラにも言えることです。
人間はより良い生活をもとめ、様々な方向から自然に干渉してきました。いまある私たちの生活は素晴らしいものであると同時に、その為の犠牲があったことを忘れてはいけないと考えます。
人間と動物のより良い共存の形を画策していくことがこれからの私たちに与えられた課題なのかもしれません。
「Species die out at rapid rate」
Southern cassowary
要約&感想 KAZUKI FUJII
『この新聞記事はAJWCEFウェブサイト(http://www.ajwcef.org/top_japan.htm)内
「オーストラリア&日本 野生動物ニュース」のページにてご覧になれます。』
要約
サザン・カソワリSouthern cassowary (南ヒクイドリ)
絶滅の危惧される南ヒクイドリは素晴らしい生物である。
“我々の想像力を引きつける動物だ。”とCSIRO(オーストラリア連邦科学工業研究機構)の主任研究者のデビット・ウェスコット博士は言う。
“オーストラリア、そして世界中の人々が湿潤熱帯地方について考えるとき、最初に脳裏に浮かぶことの一つはカソワリであろう。なぜならカソワリはまさに風変りだからだ。”
その鳥は大きく、飛べず、色鮮やかで人を殺しうるが、ウェスコット氏が言うには、我々の森のなかで重要な役割を果たしているのだ。
“彼らは森の中で果物を撒き散らすのに、他の動物ではできない方法で、独特の役割を果たす。彼らはこの地域に住む原住の人々にとって文化的な意義があり、また進化の歴史においても独自な一面を象徴する。”
これらが、保護する価値を示す理由である。しかし、カソワリは絶滅に瀕しているのだ。WWFによれば、クイーンズランド州北端の熱帯雨林においても1000羽ほどしかいないだろうとのことだ。
生息地の消失と車や、豚、犬、狩猟、病気などによる死亡によって、ヒクイドリは生存の危機に瀕している。にもかかわらず、ヒクイドリの生息数を監視する調査はほとんど行われてこなかったとウェスコット氏は話す。
“調査を行う、技術も方法も存在しなかった。”と彼は言う。“今では、我々は技術も方法もあるが、それらを大規模な調査に適用する好機が今のところない。もし、そのための資金が手にはいった時には、詳細な生息数の調査が行えることを我々は願っている。”
国として、私たちはオーストラリアの歴史において独特で重要なこのような動物を保護する責任がある。ウェスコット氏は言う。
“私たちは共同体として、生物多様性を尊重することを決定し、私たちが生物多様性を尊重し、ヒクイドリのような種もその範疇に含むといったような法律があるのだから、私たちは彼らを保護していくことが要求されるのである。
感想
オーストラリアには有袋類や、単孔類をはじめ様々な動物が生息していますが、この南ヒクイドリは見た目のユニークさもさることながら、種の保全というものを考えるときに非常に重要な意味を持つ動物です。
文中でも、“彼らは森のなかの果物の分散において、他の動物ではできない方法を用いて、独特の役割を果たす。”という記述があるように、ヒクイドリの存在は熱帯雨林の植物にとって欠かせません。
なぜなら、オーストラリアの熱帯雨林に生息するいくつかの植物は、果実をヒクイドリがその種ごとを食べて、消化されることで初めて発芽することができるのです。
つまり、ヒクイドリが絶滅するということは、このようなヒクイドリに関連する植物の絶滅の危機をも引き起こします。
ヒクイドリは私たちに環境保護や種の保全が単純なものでないことを教えてくれます。
たった一つの種の存在が環境に大きく根差し、他の種との関係のなかでなりたっているために、関係を構成する何かがなくなってしまうと簡単に環境は破壊されます。
また、ただ保護するというだけでも意味がありません。ヒクイドリだけを保護してもヒクイドリが住める環境がなければ意味をなさないのです。
ヒクイドリの減少の原因は車に引かれることや犬に襲われるなどの人為的なものも原因となっており、これはコアラにも言えることです。
人間はより良い生活をもとめ、様々な方向から自然に干渉してきました。いまある私たちの生活は素晴らしいものであると同時に、その為の犠牲があったことを忘れてはいけないと考えます。
人間と動物のより良い共存の形を画策していくことがこれからの私たちに与えられた課題なのかもしれません。
絶滅危惧種シリーズ1 急速に消えゆく種たち
Courier Mail 2011年3月19日
『Species die out at a rapid rate』
要約・感想:KANA
この新聞記事はAJWCEFウェブサイト
(http://www.ajwcef.org/top_japan.htm)内
「オーストラリア&日本 野生動物ニュース」のページにてご覧になれます。』
国際自然保護連合(IUCN)によりリストが作られました。まだご覧になられていなければ、是非見てみてください。
IUCNによる危惧種レッドリストはおそらく、人類がこの地球にしてきた破壊の大きな指標となるでしょう。そしてそれは驚くべきものです。
最新のデータでは評価された47,677種のうち17,291種が絶滅危惧にあるといわれています。
知られている哺乳類のうち21%、30%の両生類、12%の鳥類そして28%の爬虫類が世界中で絶滅の危機にあります。
‘深刻な絶滅危機の科学的根拠は増え続けています’とIUCN生物多様性保護団体の理事であるJane Smart さんは述べています。‘今こそ政府が真剣に種の保護を始めるときであり、それを確実に議題の上位に入れることです。なぜなら、私たちはどんどん時間がなくなっているからです。’
科学者たちは地球の過去6500万年の間で、最も大きな絶滅の時期に入ったという確実な証拠があると言います。合法、違法に関わらず森林破壊、工業化、動物捕獲などの破壊的な人間活動は、自然下で予想される少なくとも100倍から1000倍早さで絶滅を引き起こします。
IUCNや世界自然保護基金(WWF)などの団体がどんなに保護に尽力したとしても、絶滅のペースが落ちることはないでしょう。
‘さらなる種がレッドリストに載ると聞いています。リストから外れるのではないのです。これはおそらく私たちが森林における絶滅のピークを迎えてはおらず、未だ種を失っているということを示しています。我々がさらに森林を失うこと、例えば自然の森林をヤシ油栽培地に活用することは、そこに住む様々な動物を失うということです。'とWWFオーストラリア世界森林貿易ネットワークのマネージャーであるLydia Gaskellは話しています。
世界のある地域では、森林破壊は減ってきてるかもしれませんが、動物が絶滅する速度は速まっています。それはニューイングランド大学のDr.Stephan Debus が言う‘絶滅の負債’のためです。
‘そこには時間差があるのです。第二次世界大戦後、大規模な機械化により森林の開拓が行われていました。しかし、絶滅の過程は現在進行中です。’と彼は言います。‘動物たちは残された限られた土地で何年も生き延びています。しかし干ばつや火事により動物たちが押しやられてしまえば、再びそこに住むことはできません。残った土地はあまりにも侵食され、孤立化しています。
我々は変化のスピードを早くしすぎてしまったため、多く種がその変化や生息地の喪失についていけません。’
ゴリラ、オラウータン、象、ジャイアントパンダを保護する活動は高まってきていますが、ほとんどのオーストラリアの人々は種の絶滅がごく身近で起きていることを実感してはいません。
すでに、我々はオーストラリアで近代哺乳類の絶滅が地球上の他の地域より多くおこっていると知らされています。過去200年の間に哺乳類絶滅のおよそ40%がオーストラリアで起きているのです。
国家法では、1667種が危惧種として、また103種がすでに絶滅しているとされています。
‘北熱帯地方では現在絶滅の危機が強まっています。’とDebus さんは言います。‘我々はおそらく鳥類の危機も差し迫っていると思っています。信じられませんか?窓の外を見てみてください。’オーストラリア野生動物保護協会のPatrick Medwayさんは言います。‘コマドリ、ムシクイまたその他の鳥がみられますか?窓からコアラが見えますか?見えませんよね。私たちが土地を開発してしまったからです。コアラは珍しい動物でも絶滅危惧種でもありません。しかし、彼らの生息地は確実に減少しています。2050年には絶滅すると考えられています。’
‘土地開発や例えばキツネなどの導入種は、我々の固有動物種にとって大きな脅威です。
また、いくつか間違った見解があります。それは、土地が開発されたあと、動物たちはどこか他の場所に移動してそこで暮らすことができると考えられていることです。しかし多くの鳥類や動物は非常に生息地特異性があるのです。そして、もしその生息地が荒らされてしまえば、彼らはただ死に絶えるしかないのです。’
オーストラリアでは絶滅危惧種の保護のため様々な努力がされています。いくつかは他よりも成功しています。1960年代以降の絶滅危惧種保護法や野生動物に関する様々な法令の開始が、調査や保護活動の優先順位を決める為に機能してきました。献身的な調査員やNGO団体は継続的に現状把握および繁殖計画を行っています。
しかし、あなたにもできるのです。
‘時に人は庭に何を植えるか好みがありますが、その土地固有の植物を植え、小鳥たちが住むことができるよう自然にあるような植生を真似してみるのはどうでしょうか。また年間を通して鳥たちのえさとなるような木を植えるのもよいでしょう。’とDebus さんは言います。
記事を読んで…
IUCN−国際自然保護連合は84の国々から、政府機関、非政府機関、団体が会員となり、181ヶ国からの科学者、専門家が、世界規模での協力関係を築いている世界最大の自然保護機関であり、野生動物に関する国際的知見を総括しレッドリストを作成しています。
このレッドリストをみると、どれ程の種がこの地球上に存在するのだろうかと驚くばかりです。そして、その多くが絶滅の危機にあるというのです。哺乳類に関しては5種のうち1種、両生類・爬虫類では3種に1種という高い割合が示されています。私たちはこのリストから何を考えなければいけないのでしょうか。
過去に恐竜が絶滅したように生物の絶滅は自然の流れの一部ですが、人間により引き起こされた絶滅はそれに反しています。主な原因は森林破壊により動物達の生息地が減少していることです。オーストラリアは特有の地理的特徴から有袋類を代表とした様々な動物種を有し、その8割以上が固有種と言われています。政府はそれらの生息地を保護するため法により保護区域を設けています。さらに、多くの団体が精力的に保護活動を行っており自然動物保護の関心がとても高いと思います。しかし、経済活動のもと土地開発が進められているのも事実です。実際、私がボランティアをしているモギルコアラ病院付近もこの1年で森が住宅地となってしまいました。変化が急すぎて、私も道に迷いそうになりました(笑)
レッドリストには絶滅危惧種はもちろん、他の種も絶滅危機のランクがつけられています。リストを眺めると失われつつある地球の貴重な自然の目安が分かります。今、どんな生き物が危機にあるのか現状を知ること、生息地を守ることは保護活動の第一歩だと思います。また、今身近にいる動物も将来いなくなってしまう可能性があることも忘れてはいけない大事なことです。生息地特異性のある動物はそこでしか生きられないということは、保護活動もそこに住む人間が最も重要な力となります。まずは近くの自然に目を向けてどんな動物が住んでいるのか、そのすみかを守るには何ができるのか、(例えばDebusさんが言う様に庭を少しかえるだけでも効果的だと思います)今回このIUCNによるレッドリストを通して考えたいと思います。
『Species die out at a rapid rate』
要約・感想:KANA
この新聞記事はAJWCEFウェブサイト
(http://www.ajwcef.org/top_japan.htm)内
「オーストラリア&日本 野生動物ニュース」のページにてご覧になれます。』
国際自然保護連合(IUCN)によりリストが作られました。まだご覧になられていなければ、是非見てみてください。
IUCNによる危惧種レッドリストはおそらく、人類がこの地球にしてきた破壊の大きな指標となるでしょう。そしてそれは驚くべきものです。
最新のデータでは評価された47,677種のうち17,291種が絶滅危惧にあるといわれています。
知られている哺乳類のうち21%、30%の両生類、12%の鳥類そして28%の爬虫類が世界中で絶滅の危機にあります。
‘深刻な絶滅危機の科学的根拠は増え続けています’とIUCN生物多様性保護団体の理事であるJane Smart さんは述べています。‘今こそ政府が真剣に種の保護を始めるときであり、それを確実に議題の上位に入れることです。なぜなら、私たちはどんどん時間がなくなっているからです。’
科学者たちは地球の過去6500万年の間で、最も大きな絶滅の時期に入ったという確実な証拠があると言います。合法、違法に関わらず森林破壊、工業化、動物捕獲などの破壊的な人間活動は、自然下で予想される少なくとも100倍から1000倍早さで絶滅を引き起こします。
IUCNや世界自然保護基金(WWF)などの団体がどんなに保護に尽力したとしても、絶滅のペースが落ちることはないでしょう。
‘さらなる種がレッドリストに載ると聞いています。リストから外れるのではないのです。これはおそらく私たちが森林における絶滅のピークを迎えてはおらず、未だ種を失っているということを示しています。我々がさらに森林を失うこと、例えば自然の森林をヤシ油栽培地に活用することは、そこに住む様々な動物を失うということです。'とWWFオーストラリア世界森林貿易ネットワークのマネージャーであるLydia Gaskellは話しています。
世界のある地域では、森林破壊は減ってきてるかもしれませんが、動物が絶滅する速度は速まっています。それはニューイングランド大学のDr.Stephan Debus が言う‘絶滅の負債’のためです。
‘そこには時間差があるのです。第二次世界大戦後、大規模な機械化により森林の開拓が行われていました。しかし、絶滅の過程は現在進行中です。’と彼は言います。‘動物たちは残された限られた土地で何年も生き延びています。しかし干ばつや火事により動物たちが押しやられてしまえば、再びそこに住むことはできません。残った土地はあまりにも侵食され、孤立化しています。
我々は変化のスピードを早くしすぎてしまったため、多く種がその変化や生息地の喪失についていけません。’
ゴリラ、オラウータン、象、ジャイアントパンダを保護する活動は高まってきていますが、ほとんどのオーストラリアの人々は種の絶滅がごく身近で起きていることを実感してはいません。
すでに、我々はオーストラリアで近代哺乳類の絶滅が地球上の他の地域より多くおこっていると知らされています。過去200年の間に哺乳類絶滅のおよそ40%がオーストラリアで起きているのです。
国家法では、1667種が危惧種として、また103種がすでに絶滅しているとされています。
‘北熱帯地方では現在絶滅の危機が強まっています。’とDebus さんは言います。‘我々はおそらく鳥類の危機も差し迫っていると思っています。信じられませんか?窓の外を見てみてください。’オーストラリア野生動物保護協会のPatrick Medwayさんは言います。‘コマドリ、ムシクイまたその他の鳥がみられますか?窓からコアラが見えますか?見えませんよね。私たちが土地を開発してしまったからです。コアラは珍しい動物でも絶滅危惧種でもありません。しかし、彼らの生息地は確実に減少しています。2050年には絶滅すると考えられています。’
‘土地開発や例えばキツネなどの導入種は、我々の固有動物種にとって大きな脅威です。
また、いくつか間違った見解があります。それは、土地が開発されたあと、動物たちはどこか他の場所に移動してそこで暮らすことができると考えられていることです。しかし多くの鳥類や動物は非常に生息地特異性があるのです。そして、もしその生息地が荒らされてしまえば、彼らはただ死に絶えるしかないのです。’
オーストラリアでは絶滅危惧種の保護のため様々な努力がされています。いくつかは他よりも成功しています。1960年代以降の絶滅危惧種保護法や野生動物に関する様々な法令の開始が、調査や保護活動の優先順位を決める為に機能してきました。献身的な調査員やNGO団体は継続的に現状把握および繁殖計画を行っています。
しかし、あなたにもできるのです。
‘時に人は庭に何を植えるか好みがありますが、その土地固有の植物を植え、小鳥たちが住むことができるよう自然にあるような植生を真似してみるのはどうでしょうか。また年間を通して鳥たちのえさとなるような木を植えるのもよいでしょう。’とDebus さんは言います。
記事を読んで…
IUCN−国際自然保護連合は84の国々から、政府機関、非政府機関、団体が会員となり、181ヶ国からの科学者、専門家が、世界規模での協力関係を築いている世界最大の自然保護機関であり、野生動物に関する国際的知見を総括しレッドリストを作成しています。
このレッドリストをみると、どれ程の種がこの地球上に存在するのだろうかと驚くばかりです。そして、その多くが絶滅の危機にあるというのです。哺乳類に関しては5種のうち1種、両生類・爬虫類では3種に1種という高い割合が示されています。私たちはこのリストから何を考えなければいけないのでしょうか。
過去に恐竜が絶滅したように生物の絶滅は自然の流れの一部ですが、人間により引き起こされた絶滅はそれに反しています。主な原因は森林破壊により動物達の生息地が減少していることです。オーストラリアは特有の地理的特徴から有袋類を代表とした様々な動物種を有し、その8割以上が固有種と言われています。政府はそれらの生息地を保護するため法により保護区域を設けています。さらに、多くの団体が精力的に保護活動を行っており自然動物保護の関心がとても高いと思います。しかし、経済活動のもと土地開発が進められているのも事実です。実際、私がボランティアをしているモギルコアラ病院付近もこの1年で森が住宅地となってしまいました。変化が急すぎて、私も道に迷いそうになりました(笑)
レッドリストには絶滅危惧種はもちろん、他の種も絶滅危機のランクがつけられています。リストを眺めると失われつつある地球の貴重な自然の目安が分かります。今、どんな生き物が危機にあるのか現状を知ること、生息地を守ることは保護活動の第一歩だと思います。また、今身近にいる動物も将来いなくなってしまう可能性があることも忘れてはいけない大事なことです。生息地特異性のある動物はそこでしか生きられないということは、保護活動もそこに住む人間が最も重要な力となります。まずは近くの自然に目を向けてどんな動物が住んでいるのか、そのすみかを守るには何ができるのか、(例えばDebusさんが言う様に庭を少しかえるだけでも効果的だと思います)今回このIUCNによるレッドリストを通して考えたいと思います。
2012年第1回初級 オーストラリア野生動物保護トレーニングコースが無事に終了しました!
今回も、オーストラリアの野生動物保護活動を最前線で行っている獣医師、レンジャーやケアラーと共に実際に活動を行いながら、保護活動のあり方などについて熱心に学ばれていました。
マホガニー・グライダー、ロックワラビー、ジュリアクリークダナート等の絶滅危惧種の繁殖及び研究を行っているクイーンズランド大学の施設見学や、コアラレトロウィルスやジュゴンに関する研究者によるレクチャーなども行われました。
様々な分野、地域からご参加いただきました。
今回のトレーニングコースでの出会いによって、益々強いネットワークを作っていただき、今後の野生動物保護や環境保全活動などでご活躍されることを期待しています!
マホガニー・グライダー、ロックワラビー、ジュリアクリークダナート等の絶滅危惧種の繁殖及び研究を行っているクイーンズランド大学の施設見学や、コアラレトロウィルスやジュゴンに関する研究者によるレクチャーなども行われました。
様々な分野、地域からご参加いただきました。
今回のトレーニングコースでの出会いによって、益々強いネットワークを作っていただき、今後の野生動物保護や環境保全活動などでご活躍されることを期待しています!
2012年度オーストラリア野生動物保護トレーニングコース再募集のお知らせ
第一回(初級)、第二回(上級)トレーニングコースでキャンセルがあり、
以下の通り再募集を行います。
各トレーニングコースの詳細及び申し込み方法は『ツアー コース情報』 http://www.ajwcef.org/tour-info.htmでご覧下さい。
また、募集人数が限られておりますのでお早めにお申し込みください。
第一回トレーニングコース(初級)
募集人数:1名
募集期間:2012年1月30日(月)まで
第二回トレーニングコース(上級)
募集人数:2名
募集期間:2012年1月30日(月)まで
以下の通り再募集を行います。
各トレーニングコースの詳細及び申し込み方法は『ツアー コース情報』 http://www.ajwcef.org/tour-info.htmでご覧下さい。
また、募集人数が限られておりますのでお早めにお申し込みください。
第一回トレーニングコース(初級)
募集人数:1名
募集期間:2012年1月30日(月)まで
第二回トレーニングコース(上級)
募集人数:2名
募集期間:2012年1月30日(月)まで






